♪、毎月の絵本「ちいさいパピーちゃん」全12冊 テーマ:元気が出る絵本 お話は、幼児にとって大切な「ゲンキ」、前向きな気持ちになる「やる気」、「よかったね」とhappyに感じる「幸福感」など、生きることへの励ましとなる、四季折々の物語です。 ♪、五十音おけいこ テーマ:言葉の発育を応援。
楽しさ、面白さ、歳時記絵本
2月のおはなし「ちいさいパピーちゃんのゆきだるま」
YouTubeで! 9.40分
https://www.youtube.com/watch?v=WhPSMDZF1-4
あらすじ:小さな木ぎれに雪をくっつけます。すると大きくなって動かなくなりました。さあー、どうしよう。友達と力を合わせます。すると?
(解説)西本鶏介(児童文学作家)
雪だるま作りの楽しさを描きながら、みんなの力を合わせることで、より大きなものが生み出せ ることを教えてくれるお話です。
小さな木の枝に くっつく雪がどんどんふえて丸いかたまりになり、パピーちゃん一人の力では転ばせな〈なりました。すると、そこへたぬきのた-ぼう、いぬのい-が やってきて、一緒に転がして〈れます。雪だるま は、ぐんぐん大き〈なって、三人でも動かせないほどの雪だるまになりました。 雪の不思議さと、冬の遊びのおもしろさが、たくみにミックスされ、雪を身近なものにして〈れま す。
雪を美しく見るのではなく雪とたわむれ、雪の中を歩き回る、これは子どもならではの感激です。木切れに雪をくっつけて遊ぶパピーちゃんの心の内までも伝わってきます。それにしても、真っ白な雪だるまにみかんの目と 人参の口、昔のたどんや灰で作った顔とまるで違うすてきな表情です。どんなによくできたおもちゃよりもありがたい 自然の贈り物です。しかも、その 雪だるまを一人でなく、みんな力を合わせて作った のです。もっと大勢で転がしたら、どれはビ大きい 雪だるまができるか、そんなことまでも楽し〈想像 させてくれます。
自分も早く雪だるまを作ってみたい、絵本を見な がら、パピーちゃん達と-緒に雪だるまを ころがしている子ビも達の心が、ひとりでにわくわくしてくるでしょう。
解説・問い合わせ:http://www5a.biglobe.ne.jp/~pappy/
Email pappy@mvh.biglobe.ne.jp
投稿者 / 五十野惇
元NHKおかあさんといっしょディレクター/元聖徳大学・東京家政学院大学教授